◆ 魔法少女まどか★マギカ 第9話「そんなの、あたしが許さない」 感想 【エントロピーの法則を覆す、それが魔力、願いの力】

夢もキボーも奇跡もありゃしない

まどか史上、一番の奈落の底に突き落とされた話。
絶望過ぎてエンディングすら流れなかったよ。
でも、まだジェットコースターは下がるの？
展開もさることながらエントロピーの話を思い出すと現実的に鬱になる。


◆ エントロピーって何？

その１．無秩序さの度合いを指す物理用語
その２．熱力学における可逆性と不可逆性を研究するための概念

その１の出発点でキュゥべえが例えにあげたのがその２。
仕事と熱の間の「変換」で補償されない量。
運動した（運動エネルギー）時に汗（熱エネルギー）をかくけど、
運動したエネルギーが全部熱エネルギーにならない。
クラウジウスは1865年の論文においてエントロピーと名付けた。

ウロブチさんは科学まで教えてくれる非常に頭のいいお方。
が、一応いっとくと学問っていうのは起きた事実だけで議論されたものです。
宇宙の研究はしつくされてますか？続いてますよね？
つまりこれからの学問の開発や新事実でいくらでもひっくり返せます。

つまり、今日の話を聞いて「どうせ宇宙は破滅するんだ！生きてる意味
なんかないんだ！」とかトチ狂って現実に迷惑をかけるのは
やめてよね、ということです。


◆ インキュベーターでまどかの心にダイレクトアタック！



「まどか、宇宙の為に死んでくれ」というジャイロボールどころか
サンダーバキュームボール並みの剛速球をまどかに
投げ込んだキュゥべえ。
※サンダーバキュームボール：ミラクルジャイアンツ童夢くんに出てくる
時速３００ｋｍの超剛速魔球
キュゥべえは宇宙人で、消費していくだけのエネルギーをまかなう為に
「希望と絶望」の感情落差で生み出される宇宙エネルギー生成法を
実行していた。なんだそりゃ！水力発電か！


◆ 祈りは届かなかった







さやかを助けようと手を組んだ杏子とまどか。
しかし、結末はまどかの説得は通じず、杏子の自爆による
魔女化したさやかとの相討ち。

こ・・・こりゃあキツいな・・・。


◆ 営業サービスは終わったのさ



キュゥべえの目的はまどかを宇宙エネルギーに変えること。
さやかや杏子の死もまどかが魔法少女になるきっかけになるから放置しよう
という「言って聞かないなら追い込むまで」作戦に出てきました。
悪徳営業マンから借金の取立人になってきたぞ！


◆ 「まどか」のたどり着く先が見えた・・・と思う

ウロブチさんは「希望ある終わりだが、人がそう思うかわからない」
と新聞で語られております。となると行きつく先が１つ増えました。

１．従来通りまどかの願いで時間がまきもどるエンド
２．キュゥべえの消滅を願う、もしくはキュゥべえの本体を殺して
　　魔法少女のシステムを破壊する。

２が新しい可能性です。こうすれば魔法少女による被害がなくなる
という希望はあるけど、新しい宇宙エネルギー生成法を見つけないと
（まどかの世界の）宇宙の破滅は免れない。という絶望も生まれます。
どないでっか？


◆今期９話だけの順位

まどか
見た直後は鬱だったけど、感想書いてたら気が紛れてきた。
さやかとのバトルシーンはＢＧＭも相まって良い演出だと思う。

しかしまぁ、視聴者に劇中のキャラの心情を理解させようとするためとはいえ
現実と混同するようなネタを仕込むなんてウロブチさんは本当に鬼畜なお方。
１０台のお子様がみたらケツの穴に手を突っ込んで
奥歯ガタガタいわせてると思う。

◆次回



第１０話「もう誰にも頼らない」
戦力のない今、ワルプルギスの夜をどうやって乗り越える？


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